宇宙戦争



<前回くらいまでの内容>

暗く目立たない性格で、経済力も無く、女性からまるでモテない弱者男性である、勉座 黄治郎(べんざ きいじろう)。

勉座 黄治郎の似顔絵

近年、こういう弱者男性を、社会から徹底排除する文化が世界規模で形成されたのであった!
編集注:こういう評価は、ステレオタイプが入った表面的な評価で悪いものです。]

典型的な弱者男性である黄治郎は、社会からの徹底排除として地下1000mに埋められる地層処分にされたのであった。

そうして地底で過ごすこと3年間。
突如として地球に、金星人・木星人・土星人などなど...あらゆる宇宙人が、何故か攻めて来たのである。
なお、どうして地球に攻めて来たのか疑問に思わないでください。
そこまで細かい設定を考えていませんので!!

まず、アメリカが攻撃された。
同国の大統領は
「うひゃぁぁぁぁぁん」
と軽やかに言い、日本に避難。

次にフランスが攻撃された。
同国の大統領は
「うひゃぁぁぁぁぁん」
と軽やかに言い、やはり日本に避難した。

インドも、ブラジルも、オーストラリアも攻撃され、残るは日本のみ。
しかし日本も、神奈川県川崎市麻生区上麻生6-7に向かって、レーザービーム(らしきもの)が発射された!

参考:住所先の様子

すると、そのレーザービーム(らしきもの)は地下1000mにまで到達!
地下深くの勉座黄治郎はレーザービーム(らしきもの) で焼き殺された に打たれた衝撃で目覚めたのであった!

一方で、アメリカとフランスの大統領は、川崎市内で3年前から空室になっているアパートの一室に入り込み、クローゼットに隠れてブルブル震えていたのであった。
なお、その部屋には「勉座」という表札が掲げられていたらしいですが、あまり気にしないでおきましょう。

目覚めた黄治郎。
最初に思ったことは
「チーズ牛丼(=黄治郎の主食)が食べたい!」
であった。
すると、主食を求める本能からか、地下1000mから5秒で地上に飛び出したのであった!

<参考1:黄治郎の地下からの脱出平均速度>

<参考2:黄治郎が受けるG>

<参考3:黄治郎の最大速度>

いざ地上に出てみると、そこはUFOが地上を破壊しまくっている世界。
「な、なんだこれは!?
牛丼屋は無事なのか!?チーズ牛丼は食べれるのか?!」
この状況でチーズ牛丼を心配するとは、黄治郎の思考回路は何ともハチャメチャであるが、そこは突っ込まないことにしておこう。
そもそも、そういう点を突っ込んでいると読み進められなくなるからだ!

黄治郎は憔悴しきって座り込んでいると、UFOが向かって来るではないか。
「う(⤴)ひゃ(⤵)ぁ(↖)ぁ(←)ぁ(↔)ぁ(↕)ぁ(⤴)ん(⤵)」
と、さほど軽やかではない叫び&奇妙なイントネーションで絶叫する黄治郎。

しかし、UFOの様子がおかしい。
UFOは停止し、中から火星人だか土星人だか、とにかく宇宙人が出てきた。
そして、その姿は...

宇宙人の姿

すごく似ていた!
宇宙人たちは微笑みをうかべ、黄治郎に優しく手を振った。
そして、持参した翻訳機で宇宙語を日本語に訳す。
「まささか、ちきゆに、なかかま、いるなんで、おどどろき。」
「これだと、こううげき、する、りゆゆう、ない。」

そう言い終わると、黄治郎に手を差し出して握手をするのであった。

宇宙式の握手

くれぐれも、1982年のアメリカ映画のシーンだ!とか言わないでください。
「パクリじゃない?」とか、不謹慎なことも言わないでください。

そして、こう聞いた。
「あななた、なままえは?」
「勉座黄治郎」
「???」
「勉座黄治郎」
「ツィギューノ・オンターマ・ツキガスキー」
「.....」

そこから、宇宙人は歓喜の声で言う。
「ツィギューノ・オンターマ・ツキガスキー!!
ツィギューノ・オンターマ・ツキガスキー!!」

黄治郎...ではなく、ツィギューノは呆然として見る他なかった。
そして宇宙人たちは笑顔で最後にこう言った。
ツィギューノ・オンターマ・ツキガスキー、あななたは、うちゅうレベルの、こうきゅうな、せいめいだ。
じじしんもって、いきて。」
そう言い残すと、宇宙人は笑顔で去って行った。

ツィギューノは、しばし恍惚状態にあった。
地球でさんざ排除されてきた自分が、実は宇宙レベルの高級な生命体であっただなんて!
そして徐々に、自分の中で自身が芽生えて来るのを感じた。

しばらくすると、人間の気配がした。
「あぁ、彼です!彼が宇宙人を撤退させました!」
背後から声が聞こえる。
日本語に交じって、アメリカ英語とフランス語も聞こえる。

「そこのあなた、お名前を教えてください。」
そう聞かれると、ツィギューノは自信満々に振り返ってこう言った。
「ツィギューノ・オンターマ・ツキガスキーです!」

しかし、彼の運はそこで尽きた。
アメリカ大統領とフランス大統領は
「うひゃぁぁぁぁぁん!
暗く目立たない性格で、経済力も無く、女性からまるでモテない弱者男性ではないか!」
と、それぞれ英語とフランス語で叫ぶと、軍に命じてツィギューノを宇宙船に乗せ、即座に地球外へと強制送還したのであった。

結局、彼は地球では通用しない生命なのであった。


<後記>

初期の構想段階では、勉座黄治郎が宇宙人に使い走りにされて食料を調達することに。

無人の牛丼屋に入り、チーズ牛丼を作って持って来ると、食した宇宙人たちの全員が謎の大爆発を起こして終焉。

黄治郎は世界的なヒーローになる筋書きでした。

しかし、こういう筋書きでは全国の牛丼屋さんが怒りますし、何よりも黄治郎のキャラと合わないので却下にしました!