まるで美しくない笑顔



*本記事は、ファクトとフィクションが混ぜこぜになっております。ご承知の上でお読みください。


都内で居場所を運営するQさんという人物がいます。
有名大学を卒業していて、ヨーロッパの言語にいくつも通暁しているQさんらしく、居場所の名前は「エスペランサ」と名付けられています。スペイン語で「希望」の意です。

私はここで企画の共催を考えて話を進めようかと思ったのですが、断念することにしました。

あくまで私の視点から言わせていただくと、Qさんは
  • 相手の意見を軽んじる
  • あくまで自分が決定役
  • 自分の理想の姿をお仕着せしたい
という思考の持ち主だからです。

まず最初に意見が対立したのは、私が
「参加される方には、ある程度の主体性を持つことを望みます。受け身であって欲しくない。」
と申したところ、Qさんから反発をされてしまいました。
「せっかく来てくれるのだから、ゲストとしておもてなしの態度でいるべきです。」

なるほど。Qさんの意見も1つの考えです。
Qさんのやり方だと、やりやすい方もいることでしょう。不登校やひきこもりの界隈に居る方には、そういう方の比率が高いかもしれません。
他方で、はなから何もしないで他力本願な方も出て来るのも事実なのです。


次に私がQさんと意見が対立したのは、お酒を飲むことです。
私は
「企画中はお酒を飲むことを控えて欲しい。酒害によって混乱が起きて欲しくないのです。」
と申したのですが、Qさんにはどこ吹く風。
「予定している外出先には、お酒を飲める場所がいくつかあるね。」
と、私の発言が聞こえており、なおかつ応答すらしていたのに無視した発言が出てきました。


私はとまどいました。
Qさんは広報活動を熱心にすすめており、居場所「エスペランサ」の活動に力を入れていることは見て取れます。
しかし、自らの意見を相手に聞かせることは熱心であるものの、相手の意見を聞くことには不熱心であるようなのです。

私は
「双方に考え方に差があるようですね。後日の打ち合わせまでに、双方のホームページをよく読んで、どうすり合わせするのか考えておくことにしませんか?」
と申しました。
「わかりました。エスペランサのもう1人のスタッフのZにも伝えておきます。」
と笑顔で応じてくれました。
しかし、これは空約束でした。

私は居場所「エスペランサ」のホームページをよく読みました。
そして当日は、ノートとペンを片手に話し合いにスタンバイ。

打ち合わせ開始前に、同席したZさんに
「医療法人キタノ会のホームページを見て頂けましたか?」
と聞いたところ、Zさんから珍奇な回答が返って来ました。
「いいえ。私はソーシャルメディアをやっていないので、キタノさんのアカウントを見れないのです。」
そんなはず、ありません。
私のホームページはいかなるアカウントを保持していなくとも閲覧できるものです。
QさんはZさんに何も伝えていなかったのです。

しばらくして、ファミレスのおしぼりとお冷を持って来たQさんが着席。
いざ打ち合わせが始まると
「Zさん、キタノさんはこういう態度を取っているのですよ。」
と、具体性を伴わない批判は始めました。

別段、批判をされるのは構いません。
きちんと調査を経たうえで、私の考えをメッタ切りするのでしたら全くかまいません。
こちらの改善のヒントを得られます。
しかしながら、Qさんは何ら具体性の無い批判を続けます。
要するに
「キタノさんは私とは異なる意見を持っている。それが気に食わない。」
と申しているようなのです。

他方、Zさんは硬い表情のまま黙して語らず。
どうやらQさんとZさんの人間関係には序列が自然形成されており、ZさんはQさんに何か言えないようなのです。

結局、私はコーヒーとデザートを食べながら適当にQさんに応対する時間を過ごしました。
そして
「企画の共催の件は延期にさせてください。」
そう言って、打ち合わせを終わりに進めて行きました。

私は
「Qさんは、私の意見を軽んじている。丁寧に批判することすら怠っている。
私が専らQさんに従うことが求められており、これではロボットではないか。
Qさんには擦り合わせを試みる気配すらないや。」
と思うに至りました。

そして後日、Qさんに会った時に
「いろいろ考えたのですが、共催は中止にさせてください。」
と申しました。
Qさんはキョトンとしていました。私が悩んでいることをまるで察することのない、気の抜けた顔つきでいます。

しばらくすると笑顔を作って
「まぁ、エスペランサには気軽にいらっしゃい。」
と声をかけました。
この笑顔、まるで美しく感じられません。
居場所「エスペランサ(希望)」には希望が無く、非常に居心地の悪い場所に感じられました。